配慮のあたたかさ
すん さん からの投稿
コロナ渦で一番大打撃を受けているのが飲食店業界です。
食事の際に飛沫がとぶからとニュースでさんざん取り上げられてきたから世の中の認識がそうなってしまいました。
しかし、喋らなければ飛沫はしないということで黙食を取り入れるようになった飲食店もありました。
私がたまたま入ったお蕎麦屋さんは、『黙食』とかいてませんでした。
お昼時をすぎてだいたい二時半をまわっていましたが、店内は一つか二つしか空席がないほど混んでいました。
最初入店したときにも感じましたが、こんなに人がいる割には静かに感じました。
店員さんのオーダーやりとりぐらいしか聞こえませんでした。
老夫婦や家族連れが多くいましたが、みな食事に集中して話さないようにしているようでした。
そこに、少し若い大学生くらいのカップルが入店してきました。
最初オーダーとるまでにどれにするなど話し声が目立っていました。
しかし、彼氏のほうがお店の雰囲気に気がついたのか、すぐとなりの老夫婦が一言もはなさずにこにことしながらお蕎麦をたべている姿をみて、彼女に向かって口許にゆびをあてて『しーっ』というジェスチャーをして回りをみるように彼女を促しました。
そこで彼女も気がつき、それからジェスチャーや表情でお蕎麦のおいしさを表現しているのをみて、とても感動しました。