お局をギャフンと言わせた話
ひな さん からの投稿
あれは、私がまだ20代前半の頃の話。
高時給に惹かれ、広告代理店でテレアポのバイトを始めた。
テレアポチームは女性のみで、先に入った同世代のAさん、チームリーダーのBさんと私だけの少数部隊。
当時のBさんは30歳独身、ショートカットにパンツスーツという、絵に描いたようなバリキャリウーマン。
女性というだけでテレアポチームにまわされたことをよく思っておらず、プライベートでは毎週見合いをするものの断られてばかり。
そんなBさんの口癖は、これ。
『私がAを育て上げたのよ、だからあなたも私が育て直してあげる。』
育て直すという表現に、私はなんだかカチンときていた。
Aさんは社内でもお客様にも評判がよく、アポも順調。
が、当のAさんは、Bさんにそう言われ続けるのが苦痛だということ、そして、実は転職予定で次の会社は決まっていることを話してくれていた。
そんなある月曜日。
前日の見合いでもうまくいかなかったBさんは、新人の私にことごとくイチャモンをつけてきた。
あなたのは語尾が長すぎるのよ、もっと短く!と言ったかと思えば、今度は語尾が短すぎる、もっと長く!などなど。
そして、いつもの口癖。
『私があなたを育て直してあげる。』
ネチネチしたやり方に、私はデスクを叩いて立ち上がり、社内に残る人たちの注目を最大限に集めた上で、こう叫んでやった。
「育て直すって何ですか?あなたのような人の気持ちもわからないような人に育て直していただかなくても結構です!今日は気分が悪いので帰りますね。失礼します。」
颯爽と風を切りながら会社を後にする私。
取り乱すB。
副社長に事情を話し、私はそのまま退社。
数日後、Aさんも退社。
残されたB、ざまあみろ!