シンクロ率90%!の話
ホンマでっす!さん からの投稿
もう10年前の話。
わたしと妻の結婚式にて、祝辞を担当してくれた私の職場の店長は『薄い頭に、すんぐりむっくりの丸いカラダ』で、見た目がとても特徴的です。
祝辞後も順調にすすみ、新郎側・新婦側の友人たち数十名はすっかり意気投合しました。
異例の4次会カラオケまで、ほぼ全員参加です。
『見た目が特徴的』な、店長は特に友人たちに人気で、4次会にまで同席してくれました。
皆カラオケでヒートアップし、テンションは最高潮。
トイレに行く店長に着いていき、トイレの入り口で店長が出てくるのを待ち伏せする友人たち。
「店長!店長!」と何故かトイレから出てきた店長を胴上げでカラオケルームまで運んだ挙句、むりやり1曲リクエスト。
胴上げに戸惑う店長。
あたりを見渡しながらキョロキョロしています。
しかし、そこはノリの良い店長1曲まるまる熱唱しました。
ところが、歌い終わった店長はそそくさとルームを後にし、なんとナナメ向かいのカラオケルームに入って行ってしまったではありませんか。
友人たちはみんな「??なんで?知り合いの部屋?」とキョトン。
さらにそこに、「おい、どうしたんだみんな!」と再び店長が入ってきました。
そう、気づいていたのは私と妻の二人だけだったのですが、胴上げされていた店長と思わしき人物は、奇跡的にシンクロ率90%をほこる別人だったのです!
普段一緒に仕事をしていた私でさえ、途中で違和感に気づく程度といった具合。
今でも、友人たちに胴上げ拉致され、知らない部屋で歌わされる拷問を受けた『ニセ店長』の気持ちを思うと胃の毒です。