横断歩道と一体化したいわたし。
毎日がサバイバル さん からの投稿
珍しく雪が積もっていた朝、いつもより少し早めに家を出ました。
慣れない凍った道を尊重に歩き、ツルツルすべる坂道を下り、じゃりじゃり割りながら階段を降り…。
いつもなら5分程度の距離を倍の時間をかけ転ばないようにと、それはそれは慎重に歩き進めていきました。
交通量が多い大通り出て、いつものように赤信号を待ちます。青になり、これまた慎重に慎重に一歩一歩、左、右、左、右と足を交互に出します。
小学生が楽しそうに横を走り抜けていくのをうらやましく思いながら「まだ点滅しませんように」と祈りつつ、本当に慎重に歩い……気がつくと転んでいて、大の字にうつぶせになっていました。
あんなに気をつけて歩いたのに。
あんなに祈ったのに。
どうして。誰も見ていませんように。
そんなわけないか。
だってここは大通りだもの。そして横断歩道のど真ん中。
もう、そっとしていて欲しい。
このまま横断歩道と一体化し、横断歩道として生きていくのも良い。
体感では5分くらい経ったように思えましたが、本当は10秒くらいだと思います。
車のクラクションを鳴らされて一体化を諦め、いそいそと渡りきった私でした。
あの頃はまだ羞恥心がありました。
転ばぬよう気を付け過ぎた結果、あのような醜態を晒してしまいました。
どんなことでも、「し過ぎ」はいけませんね。