老人ホームのおばあちゃん
たまさん さん からの投稿
老人ホームに入所されているおばあさんの話です。
その利用者様は、話のキャッチボールがうまく噛み合わず、少しずれた反応が返ってくることがあります。
その中のいくつかをご紹介します。
一つ目は、その日その方は便秘でしたので、排便の兆候はあるかと施設職員が「◯◯さんうんちはー?」と聞いたところ、耳が遠くて聞き取れなかったのか「はい、こんちわ。」と答えた事です。
これが一番面白かった事です。
他にも同一人物ですが、介助を終え他の利用者さんに「◯◯さん、お礼言わないとダメでしょ。こういう時はなんと言うの!」と言われ、お礼を言うかと期待していると、「◯◯です。(自分の名前)」を言ったのです。
いつも想定外の返答が返ってくる、なんとも憎めない、というか可愛らしいおばあさんなのです。
また、入浴の声かけを行うと「今日は高いとこ?低いとこ?」と聞いてきます。
高いところとは、遠くのユニットの浴室、低いところは近いユニットの浴室の事です。利用者さんは遠くの浴室をなぜか嫌うので理由を聞くと、「遠いと転んだりなんかしたらあぶねぇから。」とおっしゃいます。
言い回しが独特でいつも職員や利用者さん達を笑わせ、和ませてくれる可愛いおばあちゃんの話でした。